Webが生み出す関係構造と社会ネットワーク分析 ワークショップ

ワークショップについて

近年、BlogやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)といった、Web上でユーザやコンテンツを関係づける仕組みが広まっています。 一方で、社会学では従来から、個人や企業の関係を対象とした社会ネットワーク分析が行われてきました。 BlogやSNSなどの新しいWeb上の技術は、比較的容易に利用可能な大規模なネットワークデータを提供するという点で、 またネットワーク分析は多くの理論や分析法を提供するという点で、この融合は双方に大きなメリットがあります。 本ワークショップでは、近年注目を集めているWeb技術と社会ネットワークという視点から、 計算機科学の研究者および社会学、社会工学、社会情報学などの研究者の交流を目的として、研究の発表を行います。

プログラム

拡大するSNS 凝縮する世界 −SNSのネットワーク構造− (9:20-12:00) 1件約35分、パネル約30分

本セッションは、最近着目を集めているmixiやGREEなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)についての特別セッションです。SNSが織り成すネットワーク構造を分析する研究を3件、およびSNSの現状や今後について議論するパネルを行います。パネルには、各研究の発表者に加え、mixiを運営する(株)イー・マーキュリーから代表取締役の笠原氏をお迎えする予定です。

新しい社会とネットワーク分析 (15:00-17:30、英語) 1件約25分

本セッションでは、リアルな社会ネットワークに始まり、Webコミュニティ、ITシステム、メーリングリスト、Webテキストとさまざまな対象を題材にした ネットワーク分析についての発表があります。トロント大学の著名なWellman先生をゲストにお迎えし、英語で発表・質疑を行う予定です。

ちなみに、13:30-15:00は、社会情報学フェア全体のオープニングおよび招待講演(NSFのSuzi Iacono氏)があります。フェア全体のプログラムはこちら

オーガナイザ

プログラム委員

論文募集

BlogやSNSを含め、広くWeb全般を対象とし、ネットワーク的な視点から議論を行う論文を募集します。 ネットワーク構造やユーザのインタラクションの構造など、Webにまつわる何らかの関係構造についての研究が対象です。 データ分析、調査、アルゴリズム構築、システム開発、今後の動向についての議論、技術紹介、サーベイ論文等、 幅広い立場からの投稿をお待ちしています。
また、一部のセッションを英語で行う予定にしておりますので、英語での投稿も歓迎しております。よろしくお願いします。

社会情報学フェアの予稿集に掲載されます。原稿のページ数はA4、4頁〜8頁です。スタイルの指定はありませんが、Word、LaTeXの場合はこちらを参考にしてください。 (人工知能学会KBS研究会のスタイルファイル)PDFファイルを松尾までe-mailでお送りください。

問い合わせ

こちらまでお願いします。
産業技術総合研究所 情報技術研究部門 知的コンテンツ研究グループ
松尾 豊:y.matsuo@aist.go.jp